弁護士ぴょんたのブログ

企業法務(法律、契約書等)や英語について

独禁法の基礎1

違反要件の基本構造

 

1.独禁法違反の要件

 競争を制限・阻害する行為によって競争がないという弊害が生じたこと。

 行為要件・因果関係・弊害要件と表すことができる。

 

2.弊害要件

⑴ 弊害の種類

 反競争性・優越的地位濫用・不正手段の3種類

⑵ 条文上の文言

 ① 公正競争阻害性(2条5項、6項、8条1項など):上記3種類全てを含む。

 ② 競争の実質的制限(2条9項6号):反競争性のみを指す。

⑶ 反競争性

 ある市場において正当化理由なく反競争性をもたらすこと。

 「市場」「反競争性」「正当化理由」の3つの柱から成る。

                                    以 上